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● 企業永続発展の為には
創業したからには誰もが「発展を永続的に続けたい」と思っているはずです。
しかしながら、その多くは一時的な成功を収める事はできても長続きしないのが現実です。
なぜ、企業の永続的発展は難しいのでしょうか?
● 事例
杉本氏は20代で独立し、20間年で色々な会社を立ち上げてきた。
杉本氏はアイディアが豊富な為か、一時的には上手くいき、大儲けする事はあっても、なかなか長続きしないので、次から次へと会社を辞めるはめになっている。
現在は4年前より飲食業を初め、5店舗を展開しているがどこも繁盛している。
先日、食事に行った時も大繁盛だった。
杉本氏に一言あいさつしようと思い、親しい店員に「社長いる?」と尋ねてみた。
「老板(社長の意味)は他店の人手不足で、手伝いに行ってます。今うちの店舗はどこも人手不足なのですよ。この店でも来月数人辞めますし、私もそろそろ…」
理由を聞いてみると、安い給料で酷使されるのが原因らしい。
杉本氏の今回のビジネスも、そろそろ暗雲が指してきたみたいだ…
● 解説
私の尊敬している経営者のお一人に、日本人でありながら台湾で創業し大成功を収めている方がいらっしゃいます。
その方から「派手な創業10周年パーティーを開いた知人経営者のほとんどが消えていってしまった。だからわが社では創業10周年の時はパーティーを行わず、15周年になってはじめて行った。」というお話しをお伺いした事がございます。
なるほど、さすが30年以上も会社を発展し続けていらっしゃる方の言葉だと思いました。
また、以前読んだ本の中にマイクロソフトの創業者であるビルゲイツが「一つの大きな成功で会社は5年保つ。だから私は15年以上続けている経営者しか経営能力を信用しない。それは5年、10年の成功は一つか二つのラッキーでしかないからだ。15年続いているという事は、3回以上はラッキーをものにしており、これは既にラッキーではなく実力だ。」という様な内容を読んだ事があります。
台湾政府の統計では台湾における企業の平均寿命は約12年だそうです。
これらを総合すると、創業経営者がひと安心できる目安は「創業15周年」だといえるのではないでしょうか。
弊社は皆様の御陰で今年創業10周年を迎えますが、永続的な発展を願い、10周年パーティー等は行わず、いつまでもベンチャー精神を忘れずにチャレンジと努力を継続してゆこうと思っています。
ワイズコンサルティング 吉本康志