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台湾駐在員が巻き込まれ易いトラブル(その6)


コラム 台湾事情 作成日:2006年8月28日

台湾経営マニュアル 台湾駐在員編

台湾駐在員が巻き込まれ易いトラブル(その6)

記事番号:T00000097


● 身の危険

タクシー以外でも身の危険に合う機会はあります。
今回は、仕事上での身の危険についての事例をご紹介致します。

● 仕事上での身の危険(株主総会編)

日系企業A社(未上場企業)の株主の一人であるM氏(台湾人)は常日頃から株主の立場を利用し、A社にとって不利益となる行いをしていた。

明確な犯罪ではなかったが、放っておくと益々不利益が増加してしまうため、A社ではM氏の株を買い戻す事を決意した。

しかし、M氏は巧みに話題を逸らすのが上手く、掴みどころの無い人なので、一筋縄ではいかない事が予想された。

株主総会の日まで、M氏が行った数々の不利益となる行為についての証拠を集め、何度もシミレーションを行い準備は万全であった…

株主総会の当日、私は証拠提出者として参加したが、予想通りM氏は巧みに話題の重点をそらし、あやふやにして逃げきろうとしていた。

M氏の話が終わった後、議長から発言許可を頂き、「先ほどの○○という言い逃れについてはこの様な証拠が有ります。」と1つずつ証拠を突きつけ、M氏の逃げ場を完全に塞いでしまった。

M氏は1つずつ反論してくるが、証拠は明確で反論は通らない。

また、話のポイントをずらす事も試みてきたが、「今は○○について話をしています。」と、話を修正して逃がさなかった。

M氏の顔はみるみる真っ赤になり、机をたたきながら、大声で怒鳴り始めたが、最後に持ち株の買い取りの提案をしたところ、逆上し、走って会議室の外に出て行ってしまった。

その後すぐM氏は戻ってきたが、手にはカッターナイフを持っており、私に襲いかかってきた!

幸いすぐにA社の社員が後ろからM氏を羽交い締めにし、カッターを取り上げたので、誰にも怪我は無かった。

その後、当然ながら、M氏の株はA社が全て買い取る事でM氏は同意することになった…

●事例のポイント

1.理屈だけでは解決しない。情も交えて対処する方が効果的。

2.逆切れする人が多いので、相手の逃げ場が無くなるまで追い込まない。

3.武器になるような危険な物は事前に隠しておく。

4.一対一ではなく、複数の人数で対応する。

5.出来るだけ、相手の面子を潰さない方法をとる。
 
ワイズコンサルティング 吉本康志

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