コラム

記事番号:T00000099
2006年8月28日0:00

●仕事上での身の危険(社外編 つづき)

販売会社S社は取引先M社の計画倒産により、大きな被害を被っていた。

S社の呉営業部長は、債権回収会社にM社債権の回収を依頼したが、ある日、柄の悪い男達に脅されることになってしまった…。

次の日、呉部長は日本人の総経理に、昨夜の出来事を報告した。

1. 呉氏がM社の営業部長であり、S社の債権回収の責任者であること。
2. 呉氏の帰り道や帰宅時間を知っていたこと。
3. 日本人総経理の名前を知っていたこと。
4. 呉氏の自宅の電話番号を知っていたこと。

等から考慮すると、特別な情報網と時間を使い、計画的に行なわれており、たんなる脅しではなさそうである。

二人のは話し合いの結果、取りあえず債権回収を依頼した債権回収会社に相談することにした。

債権回収会社で調査した結果、S社は債権保護の為に、やくざを雇ったとのことで、債権回収会社からの提案で、S社のやくざとM社の担当者(やくざ?)と直接話し合いをすることになった。

その時の立会人として、呉部長の同席を求められた。

呉部長は気乗りはしなかったが、仕事なので渋々ながら参加することにした。

両者の話し合いは、呉部長の予想通り大荒れであった。

見るからに凶暴そうな大男達が4名で、机を叩いての怒鳴り合いである。

もう少しで殴り合いになるシーンも度々あったが、最終的には、S社からやくざへ支払う額と同額をS社から回収した債権の中から支払うことで決着した。

この決定は呉部長がその場で、携帯電話で日本人総経理に状況を報告し承認をもらいながら、行なわれた。

その後、S社の債権は予定金額回収された…

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うがった見方であるが、やくざや債権回収会社の情報入手は早すぎる。

もし、S社が雇ったやくざという人達は、実は債権回収会社の社員だったとしたら…

どうであれ、債権回収会社は便利なアウトソーシング先であるが、裏社会の人がほとんどなので、極力利用しない方が懸命である。
 
ワイズコンサルティング 吉本康志