コラム

記事番号:T00000100
2006年8月28日0:00

● 仕事上での身の危険(従業員編)

仕事上での身の危険は社内にも火種が存在します。

流石に社内で従業員に日本人が殴られたという話はあまり聞かないが、勤務時間外に殴られたり、脅されたという話はよく聞くものです。

●従業員による身の危険 その1

某小売業で働くS氏は日本人で、売場の責任者をしていた。

最初は通訳を通して台湾人従業員と意思疎通をしていたが、だんだん言葉がわかるようになり、
直接中国語で意思疎通がおこなうことができるようになっていた。

ある日、いつも態度の悪いM小姐に厳しく注意をした。

その日の夜、M小姐は彼氏にS氏の事を「いつもいじめられる」と泣きながら言いつけたのだった。

翌日、M小姐の彼氏はS氏を呼び出し、待ち伏せしていた仲間達とS氏を半殺しにしてしまった…


● 従業員による身の危険 その2

某企業に日本から出向で来ているL氏は、職人気質の人で、台湾人従業員のいい加減な仕事ぶりが許せなかった。

毎日、L氏の求める水準を日本と同じ様に怒鳴りながら要求していた。

L氏の努力のおかげで会社の品質は大幅に向上したが、台湾人従業員の不満は溜まっていた。

ある日、L氏が行きつけの日本料理屋から出てきて暗い夜道を歩いていると、いきなり後ろからバットの様な物で頭を殴られ、L氏は救急車で病院へ運ばれた。

犯人は未だ見つかっていない…


● 従業員による身の危険 その3

W氏は脱サラをして台湾で自分の店を経営していた。

最初は、なかなか従業員は居着かず、流動率は高かったが、日本語のできるP先生やY小姐が働くようになってからは、彼らがリーダーとなり人員は安定してきた。

従業員の誕生日にW氏も呼ばれる、従業員の両親に紹介される等、従業員達とは良好な関係になっていった。

古株のP先生とY小姐にはW氏が不在の時には店を任せていたが、ある日予定より早く店に戻ってみると、二人の不正を発見した。

優しく注意をしたが、受け入れられず、二人は仕事中にも関わらず他の従業員を引き連れてその場から立ち去った…

…次の給料日の日、P先生とY小姐は店に現れ、辞めた全員の給料支払を要求してきた。

「職場放棄をしたのだから」とW氏は支払を拒否したが、P氏はキッチンから包丁を持ってきてW氏に支払を要求した。

結局、W氏は給料を支払ったが、給料よりも築いてきた人間関係がこんな形で終わる事になってしまった事の方が悲しかった…
 
ワイズコンサルティング 吉本康志