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台湾10年間の移り変わり(ビジネス編5)


コラム 台湾事情 作成日:2006年8月28日

台湾経営マニュアル 台湾駐在員編

台湾10年間の移り変わり(ビジネス編5)

記事番号:T00000116


● 行動の変化(値切り行為2)

消費者の値切り行為は経済力の上昇と共に少なくなる傾向にあります。

台湾においても消費者に、時間、雰囲気、情報提供、ワンストップサービス等、価格以外の消費者にとって重要な付加価値を追加する事により、ある程度は価格競争に巻き込まれない独自のポジションを作り上げる事ができる環境が整って来ました。

また、消費者自身も価値のわかる消費者が増えてきています。

当然、日本と比較するとまだまだですが、たぶんアジアの中では価値に対する理解はトップクラスになっています。

つまり、企業側から見ると価値を向上させる事により競争力強化が可能なマーケットになったと言えます。

では、2B(企業間取引)はどうでしょうか?

台湾では鴻海、台湾積体電路製造、聯華電子等のEMS(エレクトリック・マニュファクチャリング・サービス=電子機器受託製造業)が著しく発展し、台湾経済を牽引しています。

EMSは従来型のOEMとは違い、数社の製造をアウトソーシングで請け負うビジネスモデルです。

日本では大成功を納めているところを聞きませんが、台湾では世界有数のEMSが存在します。

EMSの儲かる仕組みは色々ありますが、一番の強みは複数企業の生産を一手に引き受ける事により、自社で行うより設備や部材の調達コストが大幅に削減できる事です。

こう考えると、日本ではあまりうまくゆかないEMSが台湾では世界的な成功を収めているのも値切り文化を上手く活かした結果と言えるかもしれません。

この様にEMSの発展により、電子関係ではマーケティングにおける価格の重要度は益々増加しています。

その一方ではコアコンピタンスに経営資源を集中する為にサービス業の重要度は向上しています。

弊社の様なコンサルティングサービスもその一つで、私は経営コンサルティングとは「経営企画室のアウトソーシング」と考えています。

例えば、ある日系企業が「組織活性化に繋がる人事制度を導入したい」と考えていても、それを実施できる人材は社内に居ませんし、膨大な時間と労力が掛かります。

それよりも弊社の様な人事制度作成経験の豊富なところにアウトソーシングした方が、他社事情や成功失敗ノウハウも含めて提供できるので結果的には「早く、安く、良い」制度が導入できるのです。

ちなみに現在、台湾では弊社と同様のサービスを提供している所が皆無なので、値引き交渉には一切応じていません…
 
ワイズコンサルティング 吉本康志

台湾経営マニュアル台湾駐在員編

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