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第79回 台湾ビールのSWOT分析


コラム 経営 マーケティング 作成日:2012年5月11日

台湾流経営策略

第79回 台湾ビールのSWOT分析

記事番号:T00037043

 今月に入り台北でも最高気温35.6度を記録、暑い日にはやっぱりビールが飲みたくなるという方も多いのではないでしょうか。今回は今や台湾だけでなく世界中で愛されている「台湾ビール」を、マーケティングや経営の戦略立案に欠かすことのできないフレームワーク「SWOT分析」を使ってご紹介したいと思います。

 SWOT分析とは、強み(Strength)、弱み(Weakness)、機会(Opportunity)、脅威(Threat)の頭文字を取ったもので、競合他社と比べたときの自社の製品やサービスを内部環境(強みと弱み)と外部環境(機会と脅威)に分けて分析することで戦略の策定に役立てるツールです。

環境分析で現状を把握

 まずは台湾ビールの現状を把握するために内部環境の強み(S)と弱み(W)、外部環境の機会(O)と脅威(T)から分析します。強み、弱みとは競合他社と比べた場合の優劣で、機会、脅威はうまく活用すれば事業機会となるもの、また放置しておけば事業脅威となるものかどうかで判断します。



クロス分析で戦略を探る

 さらにSWOTクロス分析により戦略の土台となる具体的な対策を考えていきます。

SO対策:強みを生かして取り組めることは何か。
WO対策:弱みにより事業機会を取り逃さないためにできることは何か。
ST対策:強みを生かして脅威を回避できないか。他社にとっての脅威を自社の事業機会にできないか。
WT対策:弱みと脅威により最悪の事態を招かないために何ができるか。

 台湾ビールの場合、新しい客層(若者)をターゲットにした戦略を考える必要があることが見えてきましたが、すでに知名度が高く、長い歴史を持つブランドであるがゆえに既存客のイメージを壊さないことにも気を配る必要がありそうです。今回は台湾ビールを例に挙げましたが、このSWOT分析は企業だけでなく個人でも目標や方向性を決める際に有効な方法でもあるので、ぜひ活用してみてください。

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荘建中

荘建中

ワイズコンサルティング社高級顧問

 年間200回以上のセミナー講演を行い、法律、経営、人事、財務、人材育成など、多岐にわたるテーマを幅広く扱っている。なかでも難解な内容をわかりやすく伝えることに定評があり、参加者から高い評価を得ている。ワイズのエース講師として、どんなテーマにも柔軟に対応でき、ユーモア有る話術で魅力的な講演が可能。(言語)中国語◎

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