記事番号:T00037043
今月に入り台北でも最高気温35.6度を記録、暑い日にはやっぱりビールが飲みたくなるという方も多いのではないでしょうか。今回は今や台湾だけでなく世界中で愛されている「台湾ビール」を、マーケティングや経営の戦略立案に欠かすことのできないフレームワーク「SWOT分析」を使ってご紹介したいと思います。
SWOT分析とは、強み(Strength)、弱み(Weakness)、機会(Opportunity)、脅威(Threat)の頭文字を取ったもので、競合他社と比べたときの自社の製品やサービスを内部環境(強みと弱み)と外部環境(機会と脅威)に分けて分析することで戦略の策定に役立てるツールです。
環境分析で現状を把握
まずは台湾ビールの現状を把握するために内部環境の強み(S)と弱み(W)、外部環境の機会(O)と脅威(T)から分析します。強み、弱みとは競合他社と比べた場合の優劣で、機会、脅威はうまく活用すれば事業機会となるもの、また放置しておけば事業脅威となるものかどうかで判断します。
クロス分析で戦略を探る
さらにSWOTクロス分析により戦略の土台となる具体的な対策を考えていきます。
SO対策:強みを生かして取り組めることは何か。
WO対策:弱みにより事業機会を取り逃さないためにできることは何か。
ST対策:強みを生かして脅威を回避できないか。他社にとっての脅威を自社の事業機会にできないか。
WT対策:弱みと脅威により最悪の事態を招かないために何ができるか。
台湾ビールの場合、新しい客層(若者)をターゲットにした戦略を考える必要があることが見えてきましたが、すでに知名度が高く、長い歴史を持つブランドであるがゆえに既存客のイメージを壊さないことにも気を配る必要がありそうです。今回は台湾ビールを例に挙げましたが、このSWOT分析は企業だけでなく個人でも目標や方向性を決める際に有効な方法でもあるので、ぜひ活用してみてください。
Y‘s KEIEI塾のご案内
台湾人向け ~経営者の右腕となれる経営幹部を育成する~
http://www.ys-consulting.com.tw/seminar/36524.html
日本人向け 〜ケースで楽しく経営を学ぶ〜
http://www.ys-consulting.com.tw/seminar/36525.html
荘建中
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722