記事番号:T00000068
● 経営と麻雀の類似点
最近はもう何年も麻雀をしていないのですが、学生時代は雀荘に入り浸りになっていました(頃もあった?)。
その頃の私の麻雀は「大負けはしないが大勝ちもしない」タイプでした。
大勝ちする友達のやり方を後ろから見ていると、両面待ちができるにも関わらず、あと一枚しかない「間チャン待ち」でリーチを掛けて一発でツモる。
私はいつも「ラッキーな奴」と思っていたが、当時の私には絶対にこのような打ち方はできなかったのです。
どうしてかというと、「確率や理屈を重視していたから」です。
麻雀にツキの流れがあるのは知っていたのですが、どうしてもここ一番という時には「確率や理屈」を優先してしまうのです。
「確率や理屈」を重視している人と「ツキの流れ」を重視している人では後者の方がトータルでは勝つ(ような気がする)が、常勝するには、「確率や理屈とツキの流れ」の両方を身につけなければなりません。
経営も同じで、「理論」を重視する人よりも「ツキの流れ」を重視する人のほうが最初は上手くゆくが、会社を大きくしようと思ったら両方が不可欠なのです。
● 麻雀の教訓
会社が経営危機になっていた頃、友達の経営者(日本人)に誘われて麻雀をすることになった。
手持ちがあまり無かったし、麻雀も何年もしていなかったので気乗りしなかったが、「気分転換に」と強く誘われてやることにした。
麻雀は別の日本人経営者の家で、経営者同士四人ほど集まっておこなった。
その日は何故かとてもツイていて、半チャン四回は全て私が僅差でトップをとっていた。
五回目もオーラスまでトップだったが、友達に振り込み二位になり、その後は二位が続き、最終的にはトータルでも二位に終わってしまった…
帰りのタクシーの中で友達が、「君の麻雀は経営と同じで、理屈しか考えていない」と教えられた。
五回目のオーラスで振り込んだ形は、友達が「6/7/9」と持っていて「6」を手出しで切ったところへ、私がラス牌の「8」を振り込んだのだ。
「君は、今日ツイていた。ツキの流れを変えるために、君の「8」を狙っていたのだよ。あれからツキの流れは変わってしまったのに、君の打ち方はツイている時もツイていない時も変わらない。」
確かにこの友達は忙しい時には何日も徹夜で仕事をしているが、仕事の無い時には海外旅行へ行ったり、毎日ゴルフをしたりメリハリがある生活を送っている。
ツイていない時には気分転換をして、楽しむことにより気分を前向きにし、ツキを引き込んでいるのだった。
今日、強引に麻雀に誘われた理由がやっとわかった…
● 失敗しない為の教訓
「ツキの流れを感じ、ツキを呼び込む方法をとることが大切」
ワイズコンサルティング 吉本康志