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台湾で求められるリーダー像


コラム 台湾事情 作成日:2006年8月28日

台湾経営マニュアル 台湾駐在初級編

台湾で求められるリーダー像

記事番号:T00000091


●台湾で求められるリーダーとは?

<事例 ボスのイメージ>

前原氏は4年前に日本の会社を脱サラし、台湾人と一緒に資本金200万元で起業した。

前原氏のビジネスセンスと努力によりビジネスは順調に成長し、現在は資本金2億、社員100名の企業となっている。

そんなある日、3人の台湾人の部下を連れて日本へ出張し、顧客訪問をおこなった。

顧客と言っても、多くは以前、前原氏が勤務していた会社の元上司や先輩で独立している人達である。

顧客訪問が終わり、夜前原氏が社員達と食事をしていると、社員達は何か気落ちしている様子であった。

前原氏は社員達を誘い、バーで飲みながら気落ちしている彼らの原因を探った。

最初はなかなか原因を口にしなかった社員達も、アルコールが回るに連れ、少しずつ原因を口にする様になった。

社員達の意見をまとめるとこうである。

「ボスは若く、先見性やバイタリティーがあり、いつも我々に的確な判断をしてくれる憧れの存在です。しかし、今日のボスはペコペコと普通のサラリーマンと変わらないただの人でした。今日の様なボスを私達は見たくなかった…」

前原氏は別に顧客に謙ったつもりは無かったが、一応皆先輩なので礼をつくしたつもりだったのにと、社員達の言葉にショックを受けた…

<解説>

世界共通的にリーダーは強いイメージの人が好まれますが、日本は「和」を大切にする為、あまり強いイメージのリーダーは好まれない傾向があります。

言うまでもなくリーダーの責任は「組織を守る事」です。

例えば「サル」のボスは組織を守る為に喧嘩の強いボスが求められ、企業のリーダーには「判断力」が組織を守る為に重要な要素となります。

よくお見受けする日本人のリーダーシップの取り方で台湾人に嫌われ易いタイプは以下の通りです。

1.良い判断をしようと、どっちでもよい様な判断にも時間を掛ける。(判断する事になれていない人に多い)

2. 判断を求められても、リスクを取らずに結論をうやむやにする。(判断を求めているのに「その辺上手くやっておいてよ」と答える等)

3. 判断はしているが、自信が無い。(根がやさしい人に多い)

4. 重箱の隅を突っつく様にミスを指摘するが、大局的な判断が見えない。(管理畑や技術畑出身の人に多い)

5. 自分では判断しないが、人の意見に否定的な見解ばかり述べる。(評論好きなタイプに多い)

「人のふり見て我が身を直せ」ではありませんが、お互いに気をつけましょう。
 
ワイズコンサルティング 吉本康志

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