第172回 頂呱呱総経理 史洪法氏/台湾


コラム 台湾事情 作成日:2020年11月27日

台湾流経営策略 台湾の名経営者

第172回 頂呱呱総経理 史洪法氏/台湾

記事番号:T00093403

 フライドチキンが看板メニューの頂呱呱(TKKフライドチキン)は、台湾全土に70店、上海に7店、米国に9店展開する台湾で初のファストフードブランドです。

/date/2020/11/27/20tkk_2.jpg店舗の周りには、おいしそうな揚げたてチキンの香りが漂っていました(YSN)

 頂呱呱は、現総経理、史洪法氏の父、史桂丁氏が創業しました。史桂丁氏は養鶏事業を営んでいましたが、共同出資者に逃げられ、自分でやるしかなくなりました。当時1960~70年代は地鶏が一般的で、ブロイラー(肉用鶏)市場は軍や教育機関ぐらいしか客がおらず、よく供給過剰に陥り、売れ残ることが問題でした。

 史氏は日本に視察に訪れ、ファストフードチェーン大手、ケンタッキーフライドチキン(KFC)を知りました。安定した出荷先を確保するため、テイクアウト専門のフライドチキン店を営むことを決めました。

 71年、史氏は渡米して圧力鍋で高温高圧で揚げる技術を学び、設備や器材を導入しました。

 74年7月20日、100万台湾元(約370万円)余りを投じ、頂呱呱1号店を西門町(台北市万華区)にオープンしました。

 店舗は映画館通り近くの好立地でしたが、映画のチケットとほぼ変わらない価格のチキンセットは思うように売れず、開業から7カ月は赤字続きでした。

 そのうち、フライドチキンのにおいに引き寄せられた人々が試しに買い求め、口コミが広がり、ついに8カ月目に黒字化しました。

 84年にマクドナルドが台湾に上陸すると、ファストフード市場が一気に盛り上がりました。2~3年後に頂呱呱の月間売上高は500万元と、開業当時の6倍に増えました。

海外ブランド導入で多角化

 史洪法氏は82年、25歳にして総経理に就任しました。99年に父、史桂丁氏が他界し、頂呱呱の経営権を引き継ぎました。

 近年、海外の外食ブランドを次々と導入し、経営の多角化を図っています。

15年、韓国式居酒屋「魷魚大叔(アンクル台湾)」

16年、韓国料理ランチボックス専門店「韓式飯盒(ボビーボックス)」

17年、サッポロ実業の油そば専門店「東京油組総本店」の海外1号店

18年、マレーシアのクアラルンプールのシーフードレストラン「シェルアウト」

19年、シンガポールの「発起人肉骨茶(ファウンダーバクテー)」

19年、米国の入れたて飲料ブランド「功夫茶(カンフーティー)」と頂呱呱のコラボ店舗

 史洪法氏は、鳥インフルエンザが世界でまん延すれば、メニューの9割以上がチキンの頂呱呱はリスクが高いと考え、さまざまな外食ブランドを手掛けることで、鶏肉依存の低減を図りました。また、勝てない市場で戦わないという、父であり創業者の史桂丁氏の教えに従い、外食ブランド以外には手を出しませんでした。

21年に日本進出へ

 頂呱呱は今年10月、4大計画を発表しました。

1.日本とマレーシアへの21年進出

2.会員アプリのリリース

3.21年の会員カード「Kwa Kwa Card呱呱卡」発売

4.高級観光ホテル、台北美福大飯店(グランドメイフルホテル台北)と頂呱呱のコラボ宿泊プラン「頂呱呱仮期」

 頂呱呱は「変わらないおいしさ」を経営理念に、台湾の外食市場で46年間、堅実に成長を遂げています。

 

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講師:ワイズコンサルティング 高級顧問 荘建中

荘建中

荘建中

シニアコンサルタント

難しい事をわかりやすく伝えるプレゼン力はワイズNo.1、毎年セミナーや研修で200回/年を越える講演を行っている。

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