記事番号:T00000098
● 身の危険
今回は、駐在員の事例ではないのですが、仕事関係の原因で、社外で身の危険に遇った事例をご紹介致します。
●仕事上での身の危険(社外編)
販売会社S社の営業部長である呉氏は最近頭を抱えていた…
というのも、今年に入って急速に売上が伸びてきていた取引先のM社が突如倒産してしまったのである。
営業担当者からの報告では「従業員達が朝出勤すると、入り口に『弊社は倒産しました。後の処理は弁護士の○○が担当します。』とのみ書いてあり、一夜のうちに製品や部材、機械等は全て消失していた」そうである。
S社では売上が伸びてきているM社からの強い要望で、数ヶ月前から支払サイトを延長したばかりであったので、被害額が増加していた。
どう考えても疑いようのない計画倒産である。
その後、債権者会議が開かれ、弁護士を雇ったが、M社の社長は行方不明であり、債券の一部でも回収出来る可能性は低かった。
そこで債権者の中で被害の大きかった数社が共同で「債権回収会社」に依頼することにした。
依頼した債権回収会社は正統な会社では無かったが、「裏のルートを持っており成功率が高い」と有名な会社であった。
流石に裏ルートの情報網は素晴らしく、3日後には「S社の製品は、シンガポールの●●倉庫にある」との連絡が入った。
今日も倒産事件の処理で遅くなったが、呉部長は一安心し、帰路についた。
呉部長の家は郊外にあり、いつも近道をして、暗く人通りの少ない道を通っていた。
すると、後ろから強引な追い抜きをしてくる車があった。
その車は呉部長の車の前に出ると、急に斜めに止まり、呉部長の車もやむを得ず止まった。
中から柄の悪そうな大男が四人出てきて、「S社の呉部長だな。降りろ!」と言われた。
状況はわからないが、降りたら殺されると察した呉部長は窓を少しだけ空けて何の用か尋ねた。
「M社の債権回収から手を引け、さもなくば、お前も、会社の社長も、家族も不幸な目に遭う。わかったな。」
と言い残し、去って行った。
家に帰ると、奥さんから「S社の呉部長のうちだな」と柄の悪そうな人から電話が有ったことを伝えられた。
家の住所や電話番号も調べた上で、待ち伏せしていたのだろう思うと、背筋が寒くなった。
ワイズコンサルティング 吉本康志
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